よそ見してんじゃねーよ。〜前腕フェチ看護師が、クールな外科医の独占愛に捕まりました〜


 今日の前腕について熱弁していると、目の前に腕が伸びて、すぐ横の壁にトンっとついた。

 っ!

 びっくりしてその腕の主を見る。

 少し動けば体が触れてしまう距離で。

 息をする事さえも憚れる。

 思わずゴクリと喉が鳴った。

 「……よそ見してんじゃねーよ」

 獲物を捕らえたかのような熱い視線。

 「え……」

 「お前の一番は……俺だろ?」

 低くて甘い声が耳に響く。

 その余韻を残したまま、目の前の腕が下ろされた。

 そして先生は何もなかったかのように、スタスタと歩いていく。

 「え、えっ!先生!待ってください!」

 慌てて先生の背中を追いかける。

 いつもなら真っ先に目が行く先生の前腕も、今日は壁ドンされるまで視界に入らなかった。

 だって今の私の頭の中は、目の前の"須波先生"でいっぱいだから。