西園寺家では見たことのない光景だった。
私の服は全て私専用に仕立てられる。
少しでもサイズが合わなくなれば新しいものが用意される。
それが当たり前だった。
だからこそ。
どうして。
どうしてあの子は。
あんなに大きな服を着ているのだろう。
どうして新しい服を買わないのだろう。
買えないのだろうか。
そんなことが本当にあるのだろうか。
気付けば小さく声が漏れていた。
「どうして……」
自分でも無意識だった。
けれど。
その言葉は静かな通路では思った以上にはっきり響いたらしい。
隣を歩いていた翼様がこちらを見る。
蓮様も。
碧様も。
三人とも私の視線の先を追う。
そして。
その先にいる兄妹を見た瞬間。
ほんの一瞬だけ。
三人の表情が変わったような気がした。
それは驚きでもなく。
戸惑いでもなく。
何かを隠そうとするような表情だった。
けれど私はその意味を知らない。
ただ。
あの兄妹から目が離せなかった。
特に。
女の子の少し大きすぎる服から。
私の服は全て私専用に仕立てられる。
少しでもサイズが合わなくなれば新しいものが用意される。
それが当たり前だった。
だからこそ。
どうして。
どうしてあの子は。
あんなに大きな服を着ているのだろう。
どうして新しい服を買わないのだろう。
買えないのだろうか。
そんなことが本当にあるのだろうか。
気付けば小さく声が漏れていた。
「どうして……」
自分でも無意識だった。
けれど。
その言葉は静かな通路では思った以上にはっきり響いたらしい。
隣を歩いていた翼様がこちらを見る。
蓮様も。
碧様も。
三人とも私の視線の先を追う。
そして。
その先にいる兄妹を見た瞬間。
ほんの一瞬だけ。
三人の表情が変わったような気がした。
それは驚きでもなく。
戸惑いでもなく。
何かを隠そうとするような表情だった。
けれど私はその意味を知らない。
ただ。
あの兄妹から目が離せなかった。
特に。
女の子の少し大きすぎる服から。

