「……秋だねえ」 ぽつりと呟くと、 「急だな」 柏木くんが少し笑った。 「だってなんか、夏終わった感じしない?」 「まあ、わかる」 そんな何気ない会話なのに、 昼休みの空気は不思議なくらい穏やかだった。 陽奈はふと、思う。 ——りのん、今なにしてるかな。 きっと先生に捕まって困った顔してる。 そう想像したら、少しだけ笑ってしまった。