春は眩しくて、届かない




「えっと……その……」



顔が熱い。


うまく笑えない。



「すごくない!?柏木くんだよ!?」



「めちゃくちゃ人気じゃん!」



その言葉に、
また胸がきゅっとなる。



“柏木くんだよ”



その響きだけで、
自分との差を突きつけられた気がした。


視線を下げる。



「……わたしなんかで、いいのかな」



ぽつりと零れた声。


周りが一瞬静かになる。


すると。