春は眩しくて、届かない



りのんは湊の発言の騒ぎを知らないまま、
少し緊張した足取りで自分の教室へ向かった。


でも。


教室のドアを開けた瞬間。



「えっ、りのんちゃん来た!!」



「水瀬さん!!」



「柏木くんとどういう関係なの!?」



一気に女子たちに囲まれる。


りのんはびくっと肩を揺らした。



「つ、付き合ってるってほんと!?」



「いつから!?」



「え、朝一緒に来てたよね!?」



言葉が次々飛んできて、
頭が追いつかない。


わたしは元々、
こういう注目に慣れていない。