春は眩しくて、届かない



鈴野は、水瀬思いだ。


自分が苦しいはずなのに、
最初に考えるのは水瀬のことなんだなって。


そして同時に、
俺ははっとした。


ちゃんとしなきゃいけない。


水瀬の気持ちも。
鈴野の想いも。


こんな中途半端なまま、
曖昧にしていいものじゃない。


窓の外では、
朝の光が少しずつ強くなっていた。


俺は静かに息を吐く。


覚悟、決めなきゃなと思った。