春は眩しくて、届かない



りのんは歩きながら、



「ごめん、ひな。相談してもいい?」



その言い方がやけに弱気で、
わたしはそんなりのんがかわいくて思わず吹き出しそうになる。



「どうしたの、かわいいわたしのりのんちゃん?」



「やめてその言い方」



「えー、なんでー?」



わざとりのんの顔を覗き込む。


りのんは少し耳を赤くしながら、小さく息を吐いた。



「……わたし、気持ちがわからなくて好きってなにかな」



その瞬間。


心臓が、どくんと大きく鳴った。



「えっっっっ、待って!?!?」




「りのんからそんなこと聞かれると思わなかったよ!」



「声大きいって!」



「恋愛相談とか激レアなんだけど!?」