春は眩しくて、届かない



それから3日間。


陽奈が学校に来ることはなかった。


最初の日は、きっと体調だと思った。


2日目は、少しだけ不安になった。


そして3日目。


陽奈の教室で空席を見た瞬間、


胸の奥が静かに冷えるのを感じた。



「鈴野さん、長引いてるみたいね」




わたしと陽奈の関係を知る先生からそう言われた。


周りの人も「珍しいよね」と小さく話している。


でも、わたしも先生もみんなも深くは知らない。


陽奈がどうして休んでいるのか。


今、どんな顔をしているのか。


りのんは何度もスマホを開いた。



『大丈夫?』



『無理しないでね』



『なにかあった?』



送ろうとして、結局消す。 軽い言葉じゃ届かない気がした。


でも、重い言葉を送る勇気もなかった。