「朝比奈苺香さん」 「は、はいっ!」 声が裏返った。 会場から小さな笑い声が聞こえる。 恥ずかしい……。 顔が熱い。 私は急いで壇上へ向かった。 学園長先生から姫章を受け取る。 拍手が響く。 眩しいくらいの拍手だった。 『おめでとう』 『頑張ってね』 『さすが苺香ちゃん』 そんな声が聞こえてくる。 嬉しい。 でも少しだけ怖い。 期待に応えられるかな。 学園姫としてちゃんとやれるかな。 不安が胸の奥で膨らんでいた。