キツイ顔だが見た目によらず、真面目な性格で時には厳しく、時には優しく生徒に接する。
私との相性は問題なく良い方。
お父様が選んだ家庭教師だから心配はしていたが、それは私の杞憂だったみたいだ。
それに私は勉強は嫌いではない。
前世では教育を受けられなかったが、今世で受ける教育、教養、マナーはどれも興味深く、中でも特に魔法学は大いに興味をそそられるものを感じた。
魔法のことを理解すれば今以上に魔法を使いこなせるかもしれない。
その可能性は大いに高い。
「お嬢様、ロイヤルカリキュラムはご存知ですか?」
「いえ、それは何でしょうか?」
不思議そうな表情で訊ねる私にガペラ夫人は丁寧に説明をする。
「ロイヤルカリキュラムというのは王家特有の特別な授業のカリキュラムであり、そこでは3家の次期当主、王族の人間が学ぶ施設であり、主に授業は魔法の強化、知識、教養を教えているのです。またこの場所は限られた人数しか入れず、入るためには王族の推薦状が必要なのです」
(そんな場所があったなんて、いままで知らなかった…。もしロイヤルカリキュラムに入ることができたら、今よりもっと自分の魔法を高めることが出来るかもしれない)
前世で知りえなかったことが、今世で情報として知り得た。
情報を生かさない手はない。
「先生、私ロイヤルカリキュラムを受けたいです。どうやったら王族の方から推薦状を書いて貰えるのでしょうか?」
「そうね…」と言いながらガペラ夫人は考えるように頬に手を当てる。
「一般的だと、家庭教師とご当主の王族へのロイヤルカリキュラムへの申し出があり、適性があると見なされれば王族から推薦状は書いてもらうことは可能かしら。あとは国王、王妃のどちらかが直々に推薦すればそのままロイヤルカリキュラムに入ることは可能よ」
ガペラ夫人は私を見て安心させるかのように言った。
「でも、お嬢様は充分に適性はおありですよ。何せ魔法学、数学式については優秀ですもの。私からお嬢様を推薦し、あとは旦那様から王族に申し出をすれば大丈夫かと…。私から旦那様に申しておきますね」
「ありがとうございます」
ガペラ夫人に私はそう答えたものの内心は不安だった。
あの自分の利益優先主義者であるお父様が私の為にロイヤルカリキュラムへの申し出をするなんて思えなかった。
何故なら彼はグロリア家の力に溺れていた。
3家の中でもっとも力関係が強く、魔力が高いグロリア家はある程度の教養がついていれば、魔力の高さでどうとでもなると考えている節が高い。
現に彼は魔力の高さこそが全てだと思い込み、戦争や国が危機に瀕した時に力を振るえば良いのだと間違った認識下にあった。
口ではグロリア家の利益となるように子供たちに強要しているが、要は力以外に興味はないのだ。
知識だって立派な力なはずなのに。
グロリア家の当主ならば理解すべきなのにそれができていない。
実に哀れだ。
(でも、どうにかして推薦状を手に入れるしかないわよね…)
私との相性は問題なく良い方。
お父様が選んだ家庭教師だから心配はしていたが、それは私の杞憂だったみたいだ。
それに私は勉強は嫌いではない。
前世では教育を受けられなかったが、今世で受ける教育、教養、マナーはどれも興味深く、中でも特に魔法学は大いに興味をそそられるものを感じた。
魔法のことを理解すれば今以上に魔法を使いこなせるかもしれない。
その可能性は大いに高い。
「お嬢様、ロイヤルカリキュラムはご存知ですか?」
「いえ、それは何でしょうか?」
不思議そうな表情で訊ねる私にガペラ夫人は丁寧に説明をする。
「ロイヤルカリキュラムというのは王家特有の特別な授業のカリキュラムであり、そこでは3家の次期当主、王族の人間が学ぶ施設であり、主に授業は魔法の強化、知識、教養を教えているのです。またこの場所は限られた人数しか入れず、入るためには王族の推薦状が必要なのです」
(そんな場所があったなんて、いままで知らなかった…。もしロイヤルカリキュラムに入ることができたら、今よりもっと自分の魔法を高めることが出来るかもしれない)
前世で知りえなかったことが、今世で情報として知り得た。
情報を生かさない手はない。
「先生、私ロイヤルカリキュラムを受けたいです。どうやったら王族の方から推薦状を書いて貰えるのでしょうか?」
「そうね…」と言いながらガペラ夫人は考えるように頬に手を当てる。
「一般的だと、家庭教師とご当主の王族へのロイヤルカリキュラムへの申し出があり、適性があると見なされれば王族から推薦状は書いてもらうことは可能かしら。あとは国王、王妃のどちらかが直々に推薦すればそのままロイヤルカリキュラムに入ることは可能よ」
ガペラ夫人は私を見て安心させるかのように言った。
「でも、お嬢様は充分に適性はおありですよ。何せ魔法学、数学式については優秀ですもの。私からお嬢様を推薦し、あとは旦那様から王族に申し出をすれば大丈夫かと…。私から旦那様に申しておきますね」
「ありがとうございます」
ガペラ夫人に私はそう答えたものの内心は不安だった。
あの自分の利益優先主義者であるお父様が私の為にロイヤルカリキュラムへの申し出をするなんて思えなかった。
何故なら彼はグロリア家の力に溺れていた。
3家の中でもっとも力関係が強く、魔力が高いグロリア家はある程度の教養がついていれば、魔力の高さでどうとでもなると考えている節が高い。
現に彼は魔力の高さこそが全てだと思い込み、戦争や国が危機に瀕した時に力を振るえば良いのだと間違った認識下にあった。
口ではグロリア家の利益となるように子供たちに強要しているが、要は力以外に興味はないのだ。
知識だって立派な力なはずなのに。
グロリア家の当主ならば理解すべきなのにそれができていない。
実に哀れだ。
(でも、どうにかして推薦状を手に入れるしかないわよね…)

