私だけ知らなかった恋の結末① きっと私のことが好き
放課後・教室
莉子「ねえ瑛太、今日も一緒に帰る?」
瑛太「え、あ、うん」
莉子(やっぱり。断らないし、目もよく合うし)
真帆「莉子さ〜、最近機嫌よくない?」
莉子「わかる? だってさ、瑛太がさ」
真帆「はいはい、また始まった」
莉子「絶対私のこと好きだと思うんだよね」
(少し離れた席で、瑛太が誰かを見る)
莉子(……今の、私の方見てたよね?)
私だけ知らなかった恋の結末② 勘違いのサイン
通学路
瑛太「昨日のノート、ありがとう」
莉子「全然! 気にしないで」
莉子(やさしいし、ちゃんと覚えてくれてる)
真帆「それで付き合ってないのが不思議なんだけど」
莉子「今は、その前段階ってやつ?」
栞(前を歩いていたが、振り返り)「おはよう」
瑛太(声のトーンが少し変わって)「あ、おはよう」
莉子(……気のせい、だよね)
私だけ知らなかった恋の結末③ 視線の理由
昼休み・中庭
莉子「ねえ瑛太、今日放課後ひま?」
瑛太「ごめん、今日はちょっと…」
莉子「そっか、了解!」
莉子(断られても、嫌な感じじゃなかったし)
真帆「最近さ、瑛太くん、誰か探してる感じしない?」
莉子「え?」
真帆「目で追ってるっていうか」
莉子「……それ、私のことじゃない?」
真帆「自信すご」
(その瞬間、瑛太の視線の先に“栞”)
莉子(……あれ?)
私だけ知らなかった恋の結末④ 違和感の正体
放課後・校舎前
莉子「瑛太、さっき誰見てたの?」
瑛太「え?」
莉子「中庭で」
瑛太「あ……いや、別に」
(少し間)
莉子「そっか」
莉子(なんで今、胸がざわっとしたんだろ)
少し離れた場所
栞「……瑛太くん」
瑛太「……栞」
(短い沈黙)
瑛太「今日、ちゃんと話せてよかった」
遠くからそれを見ている莉子
莉子(今の、何……?)
私だけ知らなかった恋の結末⑤ 広がる噂
昼休み・教室
真帆「ねえ莉子、聞いた?」
莉子「なに?」
真帆「瑛太くんさ、好きな人いるらしいよ」
莉子「……え?」
真帆「クラスの子が言ってた」
莉子「誰の勘違いじゃない?」
真帆「さあ。でも結構本気っぽかった」
(教室の向こうで瑛太が誰かと話している)
莉子(好きな人……いる?)
私だけ知らなかった恋の結末⑥ 名前を知った日
放課後・廊下
真帆「そういえばさ」
莉子「うん?」
真帆「前、瑛太くんに好きな人がいるって言ったけど、誰か知ってる?」
莉子「……知らない」
真帆「栞ちゃんなんだって」
莉子「……え?」
真帆「佐藤栞ちゃん」
(莉子、立ち止まる)
真帆「知らなかった? 結構有名みたいだよ」
(少し離れた場所の瑛太を見る。瑛太の視線の先には、栞)
莉子(……あ)
私だけ知らなかった恋の結末⑦ 勘違いだった気持ち
夕方・帰り道
真帆「莉子、大丈夫?」
莉子「うん……たぶん」
莉子「私さ、ずっと勘違いしてたんだね」
真帆「……そうだね。ごめん、私、莉子が勘違いしてるかもって思ってたんだけど—」
莉子「優しかったのも、話してくれたのも」
真帆「うん」
莉子「全部、私だけ特別だって思ってた」
(少し沈黙)
真帆「でもさ、好きだった気持ちは本物でしょ」
莉子「……うん」
私だけ知らなかった恋の結末≪最終話≫ 私だけ知らなかった恋の結末
放課後・校舎前
莉子「瑛太」
瑛太「莉子……どうした?」
莉子「一つだけ、聞かせて」
莉子「好きな人、いるんでしょ」
瑛太「……うん」
莉子「栞、だよね」
(瑛太、少し驚いてからうなずく)
瑛太「ごめん」
莉子「謝らないで」
莉子「私が勝手に、勘違いしてただけだから」
(少し間)
莉子「でもね」
莉子「好きになった時間は、ちゃんと大事にする」
瑛太「……ありがとう」
(少し離れた場所で栞が立っている)
栞(気づいて、軽く会釈)
莉子(心の中)私だけ知らなかった恋はちゃんと、ここで終わった
私だけ知らなかった恋の結末 番外編~栞の視点 伝えられなかった想いのそばで~
放課後・廊下
栞(心の中)「ずっと、見てるだけだった」
(少し離れた場所で、瑛太と莉子が話している)
栞(心の中)「瑛太くんは、いつも誰かに優しくて。だから、勘違いされるんだって分かってた」
教室前
瑛太「栞、さっきのノートありがとう」
栞「ううん、大丈夫」
(短い沈黙)
栞(心の中)「話せただけで、嬉しくなる自分がいた」
中庭
莉子と真帆が話しているのを、少し離れて見る栞
栞(心の中)「莉子ちゃんが傷つくかもしれないこと。気づいてたのに、何も言えなかった」
夕方・校舎前
瑛太と莉子が向き合って話している
栞(心の中)「この時間が来るのを、待ってた。でも、少し怖かった」
(話が終わり、莉子が立ち去る)
栞(小さく)「……ありがとう」
瑛太「……栞?」
栞「ごめん、今の」
瑛太「ううん」
(沈黙)
栞「私、ずっと……」
栞「瑛太くんのこと、見てた」
瑛太「……うん」
栞「それだけで、十分だった」
瑛太「……俺も」
(夕焼けの中、二人が並んで立つ)
栞(心の中)「誰かの恋の終わりのそばで。私の恋は、静かに始まった」
放課後・教室
莉子「ねえ瑛太、今日も一緒に帰る?」
瑛太「え、あ、うん」
莉子(やっぱり。断らないし、目もよく合うし)
真帆「莉子さ〜、最近機嫌よくない?」
莉子「わかる? だってさ、瑛太がさ」
真帆「はいはい、また始まった」
莉子「絶対私のこと好きだと思うんだよね」
(少し離れた席で、瑛太が誰かを見る)
莉子(……今の、私の方見てたよね?)
私だけ知らなかった恋の結末② 勘違いのサイン
通学路
瑛太「昨日のノート、ありがとう」
莉子「全然! 気にしないで」
莉子(やさしいし、ちゃんと覚えてくれてる)
真帆「それで付き合ってないのが不思議なんだけど」
莉子「今は、その前段階ってやつ?」
栞(前を歩いていたが、振り返り)「おはよう」
瑛太(声のトーンが少し変わって)「あ、おはよう」
莉子(……気のせい、だよね)
私だけ知らなかった恋の結末③ 視線の理由
昼休み・中庭
莉子「ねえ瑛太、今日放課後ひま?」
瑛太「ごめん、今日はちょっと…」
莉子「そっか、了解!」
莉子(断られても、嫌な感じじゃなかったし)
真帆「最近さ、瑛太くん、誰か探してる感じしない?」
莉子「え?」
真帆「目で追ってるっていうか」
莉子「……それ、私のことじゃない?」
真帆「自信すご」
(その瞬間、瑛太の視線の先に“栞”)
莉子(……あれ?)
私だけ知らなかった恋の結末④ 違和感の正体
放課後・校舎前
莉子「瑛太、さっき誰見てたの?」
瑛太「え?」
莉子「中庭で」
瑛太「あ……いや、別に」
(少し間)
莉子「そっか」
莉子(なんで今、胸がざわっとしたんだろ)
少し離れた場所
栞「……瑛太くん」
瑛太「……栞」
(短い沈黙)
瑛太「今日、ちゃんと話せてよかった」
遠くからそれを見ている莉子
莉子(今の、何……?)
私だけ知らなかった恋の結末⑤ 広がる噂
昼休み・教室
真帆「ねえ莉子、聞いた?」
莉子「なに?」
真帆「瑛太くんさ、好きな人いるらしいよ」
莉子「……え?」
真帆「クラスの子が言ってた」
莉子「誰の勘違いじゃない?」
真帆「さあ。でも結構本気っぽかった」
(教室の向こうで瑛太が誰かと話している)
莉子(好きな人……いる?)
私だけ知らなかった恋の結末⑥ 名前を知った日
放課後・廊下
真帆「そういえばさ」
莉子「うん?」
真帆「前、瑛太くんに好きな人がいるって言ったけど、誰か知ってる?」
莉子「……知らない」
真帆「栞ちゃんなんだって」
莉子「……え?」
真帆「佐藤栞ちゃん」
(莉子、立ち止まる)
真帆「知らなかった? 結構有名みたいだよ」
(少し離れた場所の瑛太を見る。瑛太の視線の先には、栞)
莉子(……あ)
私だけ知らなかった恋の結末⑦ 勘違いだった気持ち
夕方・帰り道
真帆「莉子、大丈夫?」
莉子「うん……たぶん」
莉子「私さ、ずっと勘違いしてたんだね」
真帆「……そうだね。ごめん、私、莉子が勘違いしてるかもって思ってたんだけど—」
莉子「優しかったのも、話してくれたのも」
真帆「うん」
莉子「全部、私だけ特別だって思ってた」
(少し沈黙)
真帆「でもさ、好きだった気持ちは本物でしょ」
莉子「……うん」
私だけ知らなかった恋の結末≪最終話≫ 私だけ知らなかった恋の結末
放課後・校舎前
莉子「瑛太」
瑛太「莉子……どうした?」
莉子「一つだけ、聞かせて」
莉子「好きな人、いるんでしょ」
瑛太「……うん」
莉子「栞、だよね」
(瑛太、少し驚いてからうなずく)
瑛太「ごめん」
莉子「謝らないで」
莉子「私が勝手に、勘違いしてただけだから」
(少し間)
莉子「でもね」
莉子「好きになった時間は、ちゃんと大事にする」
瑛太「……ありがとう」
(少し離れた場所で栞が立っている)
栞(気づいて、軽く会釈)
莉子(心の中)私だけ知らなかった恋はちゃんと、ここで終わった
私だけ知らなかった恋の結末 番外編~栞の視点 伝えられなかった想いのそばで~
放課後・廊下
栞(心の中)「ずっと、見てるだけだった」
(少し離れた場所で、瑛太と莉子が話している)
栞(心の中)「瑛太くんは、いつも誰かに優しくて。だから、勘違いされるんだって分かってた」
教室前
瑛太「栞、さっきのノートありがとう」
栞「ううん、大丈夫」
(短い沈黙)
栞(心の中)「話せただけで、嬉しくなる自分がいた」
中庭
莉子と真帆が話しているのを、少し離れて見る栞
栞(心の中)「莉子ちゃんが傷つくかもしれないこと。気づいてたのに、何も言えなかった」
夕方・校舎前
瑛太と莉子が向き合って話している
栞(心の中)「この時間が来るのを、待ってた。でも、少し怖かった」
(話が終わり、莉子が立ち去る)
栞(小さく)「……ありがとう」
瑛太「……栞?」
栞「ごめん、今の」
瑛太「ううん」
(沈黙)
栞「私、ずっと……」
栞「瑛太くんのこと、見てた」
瑛太「……うん」
栞「それだけで、十分だった」
瑛太「……俺も」
(夕焼けの中、二人が並んで立つ)
栞(心の中)「誰かの恋の終わりのそばで。私の恋は、静かに始まった」



