楽しかったデートも終わり、夜の22時。
レストランを出ると、外はあいにくのしとしととした雨が降り始めていた。
「あ、雨降ってきちゃったね。折りたたみ傘、1本しか持ってないや……」
私がバッグから小さな傘を取り出すと、そーちゃんはパァァァッと顔を輝かせた。
「相合傘!! 神様ありがとう!! 今年の雨男(※そーちゃん)のスキルがここで最高に活かされた!!」
「嬉しがり方がおかしいよぉ(笑)」
そーちゃんは私の手から自然に傘を受け取ると、自分が濡れるのも構わずに、傘の8割を私のほうへ傾けた。
そして、私の肩を自分の胸元に引き寄せるように、ぎゅーーーっと抱き寄せたのだ。
「わ、そーちゃん、近いってば……っ」
「相合傘だから仕方ありません。ほら、優愛が濡れちゃうから、もっとこっち来て」
ぴったりと密着するお互いの体温。
高校生の時の、初詣のシェアマフラーを思い出すような、2人だけの狭くて甘い空間。
車が通り過ぎるたびに、そーちゃんは私の体をかばうように、さらに強く抱きしめてくれる。
「優愛。俺さ、高校の時に『ずっと優愛の隣にいる』って約束したでしょ。今こうして、本当に優愛が俺の隣にいて、俺の苗字になって、同じ家に帰る生活をしてる。……それって、本当に奇跡だよね」
雨の音に混じって、そーちゃんの少しトーンの下がった低い声が鼓膜を震わせる。
街灯の光に照らされたその横顔が、ずるいくらいに格好良くて。
「……うん。奇跡だね。私も、そーちゃんの奥さんになれて、世界一幸せだよ」
私は繋がれたそーちゃんの手を、今度は自分から、きゅっと強く握り返した。
私の小さな反撃に、そーちゃんが嬉しそうに腕の力を強め、雨の夜道を、私たちは世界で一番近い距離で歩いていった。
レストランを出ると、外はあいにくのしとしととした雨が降り始めていた。
「あ、雨降ってきちゃったね。折りたたみ傘、1本しか持ってないや……」
私がバッグから小さな傘を取り出すと、そーちゃんはパァァァッと顔を輝かせた。
「相合傘!! 神様ありがとう!! 今年の雨男(※そーちゃん)のスキルがここで最高に活かされた!!」
「嬉しがり方がおかしいよぉ(笑)」
そーちゃんは私の手から自然に傘を受け取ると、自分が濡れるのも構わずに、傘の8割を私のほうへ傾けた。
そして、私の肩を自分の胸元に引き寄せるように、ぎゅーーーっと抱き寄せたのだ。
「わ、そーちゃん、近いってば……っ」
「相合傘だから仕方ありません。ほら、優愛が濡れちゃうから、もっとこっち来て」
ぴったりと密着するお互いの体温。
高校生の時の、初詣のシェアマフラーを思い出すような、2人だけの狭くて甘い空間。
車が通り過ぎるたびに、そーちゃんは私の体をかばうように、さらに強く抱きしめてくれる。
「優愛。俺さ、高校の時に『ずっと優愛の隣にいる』って約束したでしょ。今こうして、本当に優愛が俺の隣にいて、俺の苗字になって、同じ家に帰る生活をしてる。……それって、本当に奇跡だよね」
雨の音に混じって、そーちゃんの少しトーンの下がった低い声が鼓膜を震わせる。
街灯の光に照らされたその横顔が、ずるいくらいに格好良くて。
「……うん。奇跡だね。私も、そーちゃんの奥さんになれて、世界一幸せだよ」
私は繋がれたそーちゃんの手を、今度は自分から、きゅっと強く握り返した。
私の小さな反撃に、そーちゃんが嬉しそうに腕の力を強め、雨の夜道を、私たちは世界で一番近い距離で歩いていった。



