そーちゃんの溺愛が止まらない⁉ ~結婚しても世界一可愛い君へ、今日のご褒美ハグは無制限。~

ある週末。
蓮くんと紬ちゃんをお義母様に預け、私たちは久しぶりに、あの思い出の『高校の校舎裏の渡り廊下』を訪れていた(事前に学校の許可を貰って、同窓会がてらお邪魔させてもらったのだ)。
夕暮れのオレンジ色の光が、昔と変わらない窓から差し込み、長い廊下を美しく染めている。
「懐かしいね、そーちゃん。ここで何度も、そーちゃんに『可愛い! 尊い!』って叫ばれたなぁ」
「叫ぶよ、だって今見ても当時の100億倍可愛いもん。ほら、見て。結婚指輪と、あの時プレゼントしたネックレスをつけてる優愛、格好良すぎて直視できないくらい綺麗だよ」
そーちゃんは私の左手を取り、指輪を愛おしそうに見つめた。
大人の洗練された男性になったそーちゃんに、高校生の時と同じ場所でゼロ距離で見つめられる。
そのギャップに、私の心臓はまたしてもバックバクに暴れ狂う。
「あのさ、優愛。俺たち、ここで『ずっと一緒にいよう』って約束して、本当に夫婦になって、今じゃ蓮と紬のパパとママになってる。……これって、本当に世界一の奇跡だよね」
そーちゃんは私の腰にグッと腕を引き寄せ、自分の胸元にぴったりと密着させた。
「俺ね、決めてるんだ。あと十数年して、結婚25周年の銀婚式を迎えた時も、また家族みんなでここに来ようって。その時も、俺は今と全く同じ熱量で『優愛、世界一愛してる!』って大騒ぎしてる自信しかないから」
「あはは、そーちゃんなら本当にやってそう(笑)」
呆れ半分、だけど愛しさ無限大。
私は恥ずかしさを脱ぎ捨てて、そーちゃんのチェスターコートの襟をぎゅっと握りしめ、まっすぐにその瞳を見つめ返した。
「……私も、何年経っても、おばあちゃんになっても、そーちゃんのことが世界で一番大好きだよ。だから……これからもずっと、離さないでね?」
私の、過去最大の特大の告白。
それを聞いた瞬間、世界が反転した。
「……っっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!(限界突破の悶絶)」
次の瞬間、強い力で、だけど壊れ物を扱うみたいに愛おしそうに、そーちゃんの大きな腕が私の体を完全にホールドした。
夕暮れの渡り廊下で、私たちはいつまでも、お互いの特大の愛を確かめ合うように抱きしめ合っていたのだった。