紬ちゃんが生まれて数ヶ月。
一ノ瀬家のリビングは、毎日が糖度1000%のパニック状態だった。
「パパずるい! 紬ちゃんのオムツ、次はれんが替えるって約束したもん!」
「蓮、オムツ替えのスピードならパパのほうが3秒早い! 紬、パパがキレイキレイしてあげるからね〜!」
リビングでは、4歳上のお兄ちゃんになった蓮くんと、アラサーになっても相変わらずイケメンなそーパパが、長女・紬ちゃんのお世話の権利をめぐって毎日本気のバトルを繰り広げている。
私はといえば、すっかり首の座った紬ちゃんを抱っこしながら、その微笑ましい光景に目を細めていた。
「はいはい、2人ともケンカしないの。ほら、蓮くんはお宿題やっちゃいなさい?」
「はーい!」
ママの言うことには絶対服従の蓮くん。
トコトコと自分の机へ向かうのを見届けると、隣にいたそーちゃんが、すたすたと私に近づいてきた。
そして、蓮くんがノートを開いた一瞬の隙を突いて──。
ガシッ!!!と、私の後ろから長い腕を回し、私と紬ちゃんを丸ごと包み込むようにギュウウウウッと抱きしめてきた。
大人版の、特濃バックハグだ。
「ひゃあ……っ!? ちょっと、そーちゃん、蓮くんが見てるってば……っ」
「いいの。昼間は蓮と紬にお世話で付きっ切りだから、俺、優愛にハグしたくてずーっとウズウズしてたんだもん。あぁ、優愛の匂い……落ち着く……これがないと俺、明日から仕事行けない……」
私の首筋に顔をうずめ、スーハースーハと深呼吸をするそーちゃん。
パパになっても、2児の父親になっても、私への甘え方はちっとも変わらない。
「そーちゃん、近いってば……」
「合法だから問題ありません」
いつもの無敵のセリフをドヤ顔で言い放つ旦那様。
繋いだ手から伝わる熱と、耳元で聞こえる速い鼓動。
子供たちがどんなに大きくなっても、この人の「優愛命」な重すぎる愛は、一生治る気配がないなと、私は最高に甘い諦めを感じるのだった。
一ノ瀬家のリビングは、毎日が糖度1000%のパニック状態だった。
「パパずるい! 紬ちゃんのオムツ、次はれんが替えるって約束したもん!」
「蓮、オムツ替えのスピードならパパのほうが3秒早い! 紬、パパがキレイキレイしてあげるからね〜!」
リビングでは、4歳上のお兄ちゃんになった蓮くんと、アラサーになっても相変わらずイケメンなそーパパが、長女・紬ちゃんのお世話の権利をめぐって毎日本気のバトルを繰り広げている。
私はといえば、すっかり首の座った紬ちゃんを抱っこしながら、その微笑ましい光景に目を細めていた。
「はいはい、2人ともケンカしないの。ほら、蓮くんはお宿題やっちゃいなさい?」
「はーい!」
ママの言うことには絶対服従の蓮くん。
トコトコと自分の机へ向かうのを見届けると、隣にいたそーちゃんが、すたすたと私に近づいてきた。
そして、蓮くんがノートを開いた一瞬の隙を突いて──。
ガシッ!!!と、私の後ろから長い腕を回し、私と紬ちゃんを丸ごと包み込むようにギュウウウウッと抱きしめてきた。
大人版の、特濃バックハグだ。
「ひゃあ……っ!? ちょっと、そーちゃん、蓮くんが見てるってば……っ」
「いいの。昼間は蓮と紬にお世話で付きっ切りだから、俺、優愛にハグしたくてずーっとウズウズしてたんだもん。あぁ、優愛の匂い……落ち着く……これがないと俺、明日から仕事行けない……」
私の首筋に顔をうずめ、スーハースーハと深呼吸をするそーちゃん。
パパになっても、2児の父親になっても、私への甘え方はちっとも変わらない。
「そーちゃん、近いってば……」
「合法だから問題ありません」
いつもの無敵のセリフをドヤ顔で言い放つ旦那様。
繋いだ手から伝わる熱と、耳元で聞こえる速い鼓動。
子供たちがどんなに大きくなっても、この人の「優愛命」な重すぎる愛は、一生治る気配がないなと、私は最高に甘い諦めを感じるのだった。



