そーちゃんの溺愛が止まらない⁉ ~結婚しても世界一可愛い君へ、今日のご褒美ハグは無制限。~

「──おぎゃあ、おぎゃあ……!」
初雪が舞い散る12月の早朝。
病院の分娩室に、元気な産声が響き渡った。
一ノ瀬家に新しく加わった家族──待望の第二子は、私にそっくりな癖っ毛を持った、すっごく可愛い女の子だった。
名前は『紬(つむぎ)』ちゃん。
「優愛……本当にお疲れ様。ありがとう、頑張ってくれて本当にありがとう……っ!!」
立ち会ったそーちゃんは、私の手を握りしめたまま、高校の卒業式の時の100倍くらいボロボロと大粒の涙を流して号泣している。
ガタガタと震えながら紬ちゃんを抱っこするその姿は、すっかり立派なパパの顔をしていた。

翌日。
小学校を終えた蓮くんが、目をキラキラさせて病室に駆け込んできた。
「ママ! 妹ちゃんに会いにきたよ!」
ベビーベッドの中で眠る小さな紬ちゃんを見た瞬間、蓮くんはパァァァッと顔を輝かせ、そっと小さな手で紬ちゃんの指を握った。
「わあ……ちっちゃい! パパ、ママ、れんね、この子が大きくなったら、悪い男の人が近づかないように、絶対に守る強いお兄ちゃんになる!」
「……っ!! 蓮、お前ってやつは……! よし、パパと一緒に『一ノ瀬家・鉄壁の娘バリア同盟』を結成しよう! 紬を泣かせる男は、パパと蓮で地球の果てまで追い詰めるからね!?」
早くも娘へのバカ親&シスコンバリアを全開にする一ノ瀬家の男たち。
うわあああああん!!! 気が早すぎるよパパとお兄ちゃん!!! でも、3人で並んでる姿が尊すぎて、私の網膜が幸せで焼き切れそうなんですけどおおお!!!
心の中の限界オタクがサイリウムを高速回転させる中、そーちゃんがベッドのフチに腰掛け、私の肩を優しく抱き寄せた。
「優愛。蓮も、紬も、世界一可愛い。でもね、俺にとって世界で一番特別で、一生かけて愛し抜くのは、優愛だけだから。それは子供たちが何人増えても、絶対に変わらないからね」
耳元で、大人の色気たっぷりの低い声で囁かれる。
家族が増えて、さらに賑やかになった一ノ瀬家。
だけど、私とそーちゃんの「世界一甘い恋」は、これからさらに加速していく予感しかしていなかった。