そーちゃんの溺愛が止まらない⁉ ~結婚しても世界一可愛い君へ、今日のご褒美ハグは無制限。~

夏休み、私たちは家族3人で思い出の地・長崎を訪れていた。
蓮くんを連れて、あの修学旅行の夜に2人で星空を見上げた高台の公園へ。
「わあ……キラキラだー!!」
展望スポットから広がる夜景を見て、蓮くんが目を輝かせて歓声を上げる。
「蓮。パパとママはね、昔ここで『ずっと一緒にいようね』って約束したんだよ」
そーちゃんが蓮くんを抱き上げ、夜景を見せながら優しく語りかける。
「れんも! れんもママとパパと、ずっといっしょがいい!」
「あはは、当たり前じゃん。ね、優愛?」
そーちゃんが空いた方の手で私の肩を抱き寄せ、自分の胸元に引き寄せる。
宝石箱をひっくり返したような夜景。
高校生の時は2人きりだったこの場所に、今は自分たちにそっくりな蓮くんがいる。
「……そーちゃん。あの時の約束、本当に守ってくれてありがとう。私、今が一番幸せだよ」
「何言ってるの、優愛。幸せのピークはまだまだ先だよ。俺、おじいちゃんになっても、こうして優愛と手を繋いで夜景を見るって決めてるから」
そーちゃんは私の額に、そっと自分の額をコツンとぶつけた。
「パパずるい! れんもコツンしてー!」という蓮くんの割り込みに、私たちは顔を見合わせて笑う。
長崎の夜風は少し冷たかったけれど、一ノ瀬家の周りだけは、真夏のように温かい幸福感で満たされていた。