そーちゃんの溺愛が止まらない⁉ ~結婚しても世界一可愛い君へ、今日のご褒美ハグは無制限。~

「優愛、おはよう。今日も世界一、宇宙一可愛い俺の奥さんだね」
朝の6時。目を覚ました瞬間、視界のすべてが国宝級のイケメンで埋め尽くされていた。
私の腰には、これ以上ないほど愛おしそうにそーちゃんの長い腕が回されていて、毎朝のルーティンである「目覚めのバックハグ」がすでに完了している。
うわあああああん!!! 朝からそーちゃんの顔面の破壊力がカンストしてるよぉぉぉ!!!
心の中の限界オタクは、朝一番から「推しと毎日同じベッドで目が覚める一ノ瀬優愛(17歳から変わらない心臓)になりたい人生だった!!」と大号泣しながらサイリウムを振り回しているけれど、現実の私は彼の妻だ。
左手の薬指には、お揃いの結婚指輪がキラリと光っている。
「ねえ見て。結婚指輪してる優愛、可愛すぎて国宝なんだけど。っていうか、俺の名前の指輪を優愛が一生外さないでいてくれるとか、俺、前世でどんな銀河を救ったらそんなご褒美貰えるの?」
「そーちゃん、朝から近いってば……! あと、指輪はそーちゃんもお揃いでしょっ(笑)」
恥ずかしさを隠すように胸元をぎゅっと握りしめると、そーちゃんは「っ……!!」と胸を押さえて悶絶し、さらに腕の力を強めて私を自分の胸に引き寄せた。
「近いのは合法だから問題ありません。だって俺たち夫婦だよ? 毎日24時間フリーパスで優愛をぎゅーってしていい権利、俺、国から認められてるからね!?」
「そんな法律はないですー! ほら、起きてご飯作らないと、蓮くん起きちゃうよ?」
「あ……」
その名前を出した瞬間、そーちゃんが露骨に幻の犬の耳をヘニャンと垂らした。
そう、私たちの間には、生後3ヶ月になる一人息子の蓮くんが誕生している。
そーちゃんにそっくりなクリクリの目を持った、我が家の小さな天使。……のはずなのだが。
「……優愛、最近俺へのハグ減ってない?」
「え?」
「蓮には一日百回くらいしてるのに。今朝だって、俺が優愛の手を握ろうとしたら、蓮がベッドでふにゃあって泣いて優愛を奪っていった。……あの場所(胸の中)、本来は俺の特等席なんだけどなぁ」
大真面目な顔で、実の息子に本気で敗北感を抱いてヤキモチを妬いているそーちゃん。
「だって赤ちゃんだもん!」と私が苦笑いすると、そーちゃんは耳まで真っ赤にしながら、私の肩にそっとおでこをコツンとぶつけてきた。
「分かってるけど……俺、毎日仕事頑張ってるんだから、俺にも『大好き』の成分、いっぱいちょうだい……?」
パパになっても、この甘え方は本当に反則だ。
結局、朝ご飯を作る前に、そーちゃんのエネルギーチャージ(特大ハグ)に5分以上付き合わされるのが、一ノ瀬家の「合法」な朝の始まりだった。