俺様鉄面皮上司が偽装彼氏になりまして。

 あたしは、部の庶務的業務をしているのがメインで、他のプロジェクトに火がついたときに入る駆け込み要員で、まぁ、入退場が多いときだったり、納品間際は忙しいが……あれ、常に忙しい……おかしいな……。
「だったら、……そんなに大量のPCが届くのなら、受付のかたにあらかじめ連絡が必要ですね。すぐに電話します」
 あたしが固定電話の受話器を手に取ると何故か上司は満足そうに、
「……助かる。サンキュな」
 感情が全然見えない、にこりともしない、鉄面皮上司。
 受付嬢の可愛い声を聞きながらふとあたしは思う。――その、黒いスーツで覆われた肉体が精神が露わになったら果たしてどんなだろう。

 給湯室に立ち寄ると、物凄い場面に遭遇した。
「あ……すまない」
 ひいい! 上半身裸の上司! ギリシャ彫刻のように美しい!