カラコン

左目が痛い。乾いたカラコンが眼球にぴたりと張りついている。どうあがいても外すことができず、あまりの激痛に夜道でうずくまっていると、背後から見知らぬ女性に声をかけられた。親切心で話しかけてくれたのだろうか。すがるように痛みの旨を打ち明けると、彼女は「どれどれ」とつぶやき──私の左目を五本の指でえぐり取った。「コンタクト、取れたわよ」と微笑む両目の潰れた化け物を片目で見ながら、そして私は意識を失った。