三角関係の恋物語①

スマホを握り締める。

すると、

「優奈ちゃん!おはよー!」

後ろから聞き慣れた、元気な声がした。

向井康二さん。

また今度は激しく胸が高鳴った。

わたしは目を逸らし、

「おはよ」
と一言だけ済ます。

上手く顔見れない。

「また緊張してるん?」

わたしの真っ赤に染まってる顔を見て、

からかい始める。

向井康二さんの笑い声だけが聞こえる。

向井康二さんはあんなことしておいて、

なんでそんな笑ってられるのかな。

もしかして慣れてる?

しかしそうでもなかったみたい。

「実はな、俺めっちゃ緊張してる」

照れ笑いしたような声。

「そうなんだ」

わたしはなんとか向井康二さんの顔を見る。

ほんとだ。

めっちゃ照れてる。

「ぷっ」

思わず吹き出してしまった。

その反応に向井康二さんは驚く。

「えっ?な、なに?」

「ううん(笑)なんでも(笑)」

「なんやねん(笑)」

向井康二さんの照れたような仕草。