三角関係の恋物語

向井康二さんとデートした日の翌週の日曜日ーー

今日は阿部ちゃんとの約束の日。

『俺、優奈ちゃん誘って良かった。プリクラ一生大事にする!』

向井康二さんの言われた言葉が蘇る。

あの後の出来事が思い出せないでいる。

でも唇の感触が熱い。

「優奈ちゃん?」

「……っ!あ、」

ふと我に返る。

「何か考え事でもしてた?」

「…………………」

図星だ。

阿部ちゃんの推理が当たって

何も言えずに下を向いた。

「ふっかだね。」

「………………」

「僕、向井にもだけど、負けたくないな!」

「え?」

わたしは顔を上げ、阿部ちゃんを見る。

真剣な顔だった。

「優奈ちゃんを好きな気持ち。」

「…えっ」

「後悔だけはしたくないかな。」

わたしは何も言えず、黙ったまま聞いていた。

「よし、着いた」

二人で来た場所は、

日陰に隠れた静かなところ、図書館だった。

いろいろな本を読んだりして楽しむデート。

まさに阿部ちゃんらしいデートだった。

「ここ僕よく行くところで、優奈ちゃんと来て良かった」

「え、そうなんだ」

「ドリンクバーも無料でついてる。とりあえず入ろか。」

「う、うん」