三角関係の恋物語

放課後ーー

昨日は一睡もできなかった。

そのせいで授業もほとんどうわの空。

今日は帰って早く寝よ。

そう思っていた矢先、

突然の大雨。

傘を持っていなかった。

「どうしよう……今日降るって言ってたっけ?」

玄関昇降口で立ち尽くしていた。

すると、

後ろから声がした。

「入る?」

阿部亮平さんだった。

「阿部ちゃんずるーい」

阿部亮平さんの後ろから

向井康二さんが現れた。

「あ、そういや、ふっかさんまだ教室にいたっけ」

思い出したように呟いた。

「もう来るやろ。阿部ちゃん先帰ろ。」

「ちょ、こうじ。このままじゃ優奈ちゃん可哀想やん」

「そこはふっかさんに譲ろうや。」

「なんでやねん」

不満ながらも向井康二さんに連れられる阿部亮平さん。

「じゃあゆなちゃん、またね」

「ちょ、こうじー」

二人は門へと消えていった。