三角関係の恋物語

その日の帰り道ーー

今度は阿部亮平さんに呼び止められた。

「優奈ちゃん」

「もう向井から聞いた?」

わたしは小さく頷く。

阿部亮平さんは少し笑った。

「そう。僕も向井と同じ気持ち。」

「えっ?」

「ずっと前から好きだった」
と阿部亮平さんの優しい声。

だけど、その瞳の奥には真剣さが漂っていた。

「返事は今じゃなくていい」

「ただ知っておいて!」

そう言い残して、去っていった。

わたしはその場で立ち尽くした。

深澤辰哉さんへの恋。

向井康二さんからの告白。

阿部亮平さんからの告白。

頭が追いつかない。