ぽふぽふ王子様は異世界グルメをご所望です!

「案ずるな。敵意を抱かぬ者に敵意を返す主義にない」
 おお、喋れるんだ!? さっきから喋っていたのはこちらの狼さん、なのね? 
「我の寝床に忍び込むとはそなた、……命を狙っているわけではなさそうだが……なにやつだ。答えろ。おまえは、どこから来た」
 ベッドのうえで体勢を整えた銀の狼さんがわたしに話しかけている。ってひええ、これ、どんな世界線? ……あれ。
 自分の手を見てみると異様に白い。爪も手も……やけに小さい。学生のような。
「ってちょっとこれ、どうなってんの!?」
 ベッドから飛び降りて、鏡台があるので自分の姿を覗き込んでみると……なんと。
 金髪のティーンエイジャーがそこにはいた。
 ……あれ。あれれ? わたし、……残業していたはずだよね……眠くて眠くて……休憩スペースでちょっとエナドリで一息ついた……はずが。
 室内を見回せばあっきらかに中世! って感じの木で作られた素敵な感じのおうちにわたしはいた。えー。嘘。これ、なにかのドッキリ?