魔力ゼロの悪役令嬢が 最強の魔女になれたのは、優しい魔王さまの嫁だから

4.話 魔力ゼロのカリナ


わたしはカリナ•オルデウス。
生まれつき、魔力をほとんど持ち合わせていない、失敗作のわたし。


そんな、わたしは子供の頃から、魔術書を読みふけり、魔術を研究していた。


それは少しでも、家長であるお父様、お兄様のお役に立とうと、奮闘していたからだった。


とりあえず屋敷中の魔術書、秘術中の秘術を記した本を読みあさった。


それが終わると、今度は王室の国家図書館の閲覧制限のある魔術書を、オルデウス家の権力を使ってどうにか読むことにも成功した。


そしてわたしの、探究は留まる事を知らず、世界に散らばる、失われた古塔に、残された魔導書を探し求めた。


とにかく、貪欲に知を求めた。─どうしても欠けてしまう、実を補うために。



図らずも、王室図書館に出入りする事で、王太子付きの教師の目に留まり、なぜか王太子妃にと、婚約者候補に名を連ねることになってしまった。


王太子の婚約者候補に自分が選ばれた時は、夢のような話と浮かれていたのが、今となっては悔しいくらい。


もう昔話しは、やめよう。胸のあたりに苦いものが、こみ上げてくる。