魔力ゼロの悪役令嬢が 最強の魔女になれたのは、優しい魔王さまの嫁だから



3.話 逆向転生 ファースト デイ 残り3日。



First DAY─ファースト デイ。

ゲームオーバーまで残り3日。


気がつくと、わたしは空を見ていた。


初秋の柔らかい太陽。我が家の庭園。落葉樹が(あか)く色づいていていて、美しく、、?


ここは王宮の処刑場(しょけいじょう)ではないの?


カリナが動揺して、東屋(あずまや)の机に目を落とすと書きかけの日記がそこに。


─DC225.October(10月) .13の文字。


わたしが…無実の罪で逮捕される。─3日前の10月13日に戻っている。



手首にはなぜか、砕けた、ブレスレットがはまっている。


─これは輪環(りんかん)の腕輪。死してもう一度、人生をやりなおすことができる、太古の昔に存在したという、秘宝中の秘宝の腕輪。


なぜこれがわたしの手の中に…。


─わたしは首を振る。そんな事どうでもいい。


きっとこれが最後のチャンス。もう一度だけ運命を変える事が出来る。


なんとしても─。


絶望の運命から、逃れる方法を探さなくてはいけない。


もし選択を間違えれば、わたしは、またあの断頭台の前に立たされる。


逮捕の3日前─たったの3日前…。


一刻もはやく、今すぐ、逃げ出さなくては。


『いいえ。…今すぐ逃げても、きっと女の足では、すぐに捕まってしまう。』


もう全てを無かったことにできるほど、時間はない。


それでも…諦めない、諦めたくない。


─わたしの頭は、ある事を思い出して、すうっと覚醒した。


何があっても、例え、人を殺す事になったとしても、わたしは過ちを繰り返さない。


絶対に、裏切られて、(おとし)められても、悔し涙はながさない。


必ず、生き残って見せる。


その為にはもっと、知恵を絞って、そして思い切った手段を取らなければいけない。


その為には─。