──バタンッ!と、叩きつけられるように閉じられた扉。
私の身体は、ベッドの上に放り投げられた。
どうしたの。
どうして怒ってるの。
干上がった喉は、尋ねることができない。
シドは私に詰め寄り、乱暴に服を剥ぎ取って、素肌に視線を這わせていった。
最初に手を伸ばしたのは、鳩尾。
そこは男に殴られ、赤く変色していた。
「……チッ」
舌打ちをすると、私に覆いかぶさってきた。
「……シド?」
「………」
「シド?」
シドは答えない。
その瞳は、さっき路地で会ったときと変わらない。
酷く、血走っている。
何をするかわからない、何を考えているのかわからない。
誰を……見ているのかわからない。
────怖い。
「……ぃ、や」
「………」
「怖いよ……」
私はシドの肩を押し、寝がえりを打ち、背中を向けた。


