「なんで私のことばっか聞くんだよ!」
「気になるから」
「……中学生じゃないし。高校生だし」
「それでもこの時間に一人で出歩くのはやめたほうがいいと思う。危ないよ」
「うるさいな。お前は親か」
「私の方が年上だもん」
キ、と睨みつけてくるアオイ。
高校生の女の子がこんな街に一人で歩いていれば、親じゃなくたって心配する。
「もしかして、学校行かずにずっとシトウに居るの?」
「………」
「なんで?」
「………」
「そのカメラは、誰からもらったの?」
「………」
「どうして、私を撮るの?」
「………」
質問の内容が深まるにつれ、だんだんとアオイの機嫌が目に見えて悪くなっていくのがわかった。
触れちゃいけないのかもしれない。
きっとこのあたりの質問には答えてくれそうにない。
話題を変えようか。
そう思っていると、アオイはおもむろにペットボトルを開けて、勢いよくお茶を飲んだ。

