「どうぞ」
「………」
アオイはその隣のブロックに座った。
私は一口お茶を飲んでからキャップを閉じた。
アオイは口をつける様子はなく、ただ膝を抱えるようにして遠くを見ていた。
「アオイちゃんって、何歳?」
「………」
「中学生?」
「………」
「こんな時間に出歩いてて大丈夫?」
「………」
「家は近くなの?」
「………」
「お父さんとかお母さん心配してない?」
「………」
「私も中学生のとき――」
「……うるっさいな!!」
アオイは本当にフルシカトだった。
でも、それでも一方的に質問し続けていく内にだんだんと眉間に皺が寄ってきて、音を上げたように反応を返す。
アオイは奇妙だった。
年頃の女の子で、容姿も端麗。
妙に大人びているくせに、見た目はスレてなく、とても真面目な風貌。
いろいろとアンバランス。
それでもやっと引き出せた反応こそ、年相応に感じて嬉しく思った。

