余所者-よそもの-【 2 】



ゴクゴクとお水を喉の奥に流し込んでいた。

すると、──リンッ!と、鈴の音が響く。


ドアの開閉を知らせる音。

シドが帰ってきた。
そう思ったけれど、扉の前に立っているのは──見知らぬ男。


「……あ?」


「………」

誰だろう。

野間が言ってたっけ。
ここは『シトウの幹部が集まる場所』。

ってことは、シドの仲間かな?


どう声をかけようか。

そんなことを考えていると、その男は目を見開いた後、背後を振り返った。


「おい!誰だよ、今なら誰もいないって言ったヤツ!」


怒鳴り声を上げた男が、ズカズカと店内に入ってくる。

さらにその後ろからも、足音と声が続いた。


「いないはずだぞ」
「誰がいるんだよ」
「知るか。見たことのない女だ」


ぞろぞろ、ぞろぞろ。
狭い店内に、次々と男たちが押し入ってくる。

男たちは店内を見渡すなり、次々と私に目を留めた。

「女?」
「誰の女だ」
「誰の女でも構いやしねぇ」
「ああ」

「捕まえろ」

──ガシャンッ!!

カウンターに並ぶ酒瓶をなぎ倒し、一人の男がカウンターの内側に飛び込んできた。