――バタンッ!と、叩きつけるように閉じられた扉の音を聞いたのと、ほぼ同時。
私の身体はベッドの上に放り投げられた。
何が、どうなってるのかわからない。
人が変わったようなシドの態度がただただ怖くて、恐ろしくてたまらなかった。
「……ぃ、や」
私の服を剥ぎ取り、今にも覆いかぶさろうとしているシドに背を向け、ベッドの上を這いずる。
「いやだ……」
「………」
肩を引っ掴んだシドの手が、逃げる私を許さない。
ギチ、とベッドが軋み、シドは無言のまま首筋に顔を寄せた。
「ねえっ!本当に嫌――…ッあ……」
次の瞬間、息が止まるくらいの激痛が走る。
私の首元に顔を埋めたシドは、肉を噛みちぎるほどに強く、そこをギリギリと噛みしめた。
「な、に……」
あまりに突然の出来事に、頭が追いつかない。
噛まれた首が燃えるように熱く、痛む。
触れてくる全てが乱暴で、全身の関節が痛い。
ねぇ、なんで?
シドは私がどれだけ声を枯らして拒んでも、やめてくれなかった。
いつものように、私に何か求めさせることはない。
息つく間だって与えてくれない。
ただ一方的に、滾(タギ)る熱を冷ますように、私を抱いていた。
身体を揺さぶられる度、彼の熱とは裏腹に私の身体はどんどんと冷えた。

