お坊さんがお経を読み上げている。その後ろにはお母さんがいる。お父さんがいる。妹がいる。弟がいる。叔母さんがいる。叔父さんがいる。おばあちゃんも、おじいちゃんも、従兄弟もいる。頭上から届くやさしげな呼び声に応えた私は、みんなの悲しそうな表情に見送られながら、そしてようやく覚悟を決める。天国って、いったいどんなところだろう。