異世界に迷い込んだら、三兄弟の愛が重すぎて帰れない!

異世界転生なんて、ラノベだけの話だと思っているそこのあなた!現在進行形で私、姫宮華(ひめみやはな)は異世界生活中ですよ!

社会人一年目。お金を貯めて一人で旅行へ行き、旅館の布団で寝ていたはずなのに、目が覚めたら異世界でしたという小説もびっくりの展開だった。

中世ヨーロッパみたいな感じの建物や服装で、言葉は話す分には問題ないけど、文字は見たことのない言語だった。拾われた家で教えてもらったから、絵本くらいは読めるようになったけどね。

身寄りもない得体の知れない私を、この国に住む貴族の人が拾ってくれた。その人たちの役に少しでも立ちたいと、メイドさんたちにお願いして掃除をさせてもらっている。

家事は、家事代行のバイトをしていたからそれなりにできると思うよ。もちろんこの世界に掃除機や電気圧力鍋みたいな便利家電はないけどね。

「うん。綺麗になった」

拭き終わった窓を眺め、私は息を吐く。次は書斎の掃除だ。棚って割とすぐ埃が溜まっちゃうんだよね。