雪音だけのライブハウス(リメイク)

<4年前の秋(愛祈琉:16歳)>

夏休みが終わり、私は学校に通いながら音楽活動を続けた。

ライブ配信や、SNSに新曲を公開し続けた。

私のSNSのフォロワーは、10人から一気に1万人を超えた。

今のところライブ配信中も、楽曲のコメント欄も荒れていないのが幸い。

愛祈琉
「ここまで増えるとは思わなかったけど…修児くん、私は楽しんでるよ。」

この時の私は、多くの人に歌が届いたことが純粋に嬉しかった。

音楽活動が順調すぎて、頭がふわふわしていた。

だが、そんなある日、

元香
『…愛祈琉…私、お見舞い行ってくるから。』

愛祈琉
「お…お見舞い?!誰の?」

元香
『…修児の。』

愛祈琉
「修児くんどうしたの…?」

元香
『…建設現場で転落して…入院したから。』

愛祈琉
「えぇ?!」

建設作業員として働いている修児くんが、2階の高さから転落したらしい。

命に別状はないものの、一時的な記憶喪失だとか…。