雪音だけのライブハウス(リメイク)

愛祈琉
「お客さん…私の歌で泣いてるの。これって、お客さんの心に届いたってこと?」

修児
『もちろんだ、ファン1号のオレが保証する。』

愛祈琉
「私、ライブ活動続けてもいいの?」

修児
『愛祈琉が楽しいなら、好きなだけ続けたらいいさ。』

愛祈琉
「私が?お客さんが喜ぶから、じゃなくて?」

修児
『まず本人が楽しめてないと、他人を喜ばせるなんてできないだろ?』

愛祈琉
「そっか…。」

修児
『”誰かのため”の前に、愛祈琉自身のために歌っていいんだ。』

愛祈琉
「…うん!私、楽しんで歌うよ!」



修児くんは変わらず応援してくれたが、

お母さんは私の音楽活動にあまり良い顔をしなかった。

元香
『…音楽やるのは自由だけど、最低限、留年だけはしないようにね。』

たまにそう言われるだけで、関心がないみたい。

私は修児くんに救われた一方で、修児くんの異変を見逃さなかった。

愛祈琉
(修児くんの手…かすかに震えてたよね…?暑い夏の日にどうして…?)

引っかかりが拭えないまま、夏休みの短い帰省が終わった。