
<12年前の冬、とある山村(愛祈琉:8歳)>
しん…しん…
サクッ…サクッ…
ギュッ…ギュッ…
愛祈琉
「ねぇ、修児くん?」
修児
『どうした愛祈琉、寒いか?』
愛祈琉
「ううん、あったかい。」
修児
『あったかい?』
愛祈琉
「真っ白な雪原に…雪が積もる音が、とってもあったかく”見える”の。」
修児
『音が見えるのか?』
愛祈琉
「うん、修児くんも見えるでしょ?」
修児
『うーん、残念だがオレには見えないな。愛祈琉にはどう見えてるんだ?』
愛祈琉
「”しん…しん…”って、雪がふわふわ降りてくる”あったかい絵”が映るの。」
修児
『そんなにきれいなのか?オレもぜひ見てみたいな。』
愛祈琉
「学校の友達に話したら”気味が悪い”って言われたの…。」
修児
『おいおい、そりゃひどいな…。』
愛祈琉
「雪が積もる音…みんな見えないの?私だけがおかしいの…?」



