最後まで読まないで

私は寝言がひどいらしい。家族に笑われるのが恥ずかしくて、ICレコーダーで自分の寝言を録音してみた。翌朝、再生ボタンを押す。最初は寝息だけだったが、深夜二時頃から声が聞こえ始めた。「やめて、こっちに来ないで!」私の悲鳴だ。悪夢でも見ていたのだろう。しかし、音声はそこで終わらなかった。私の悲鳴に答えるように、見知らぬ男の低い声がはっきりと録音されていた。「もう、遅いよ」