最後まで読まないで

国語の授業で将来の夢というテーマの作文を書いた。私は迷わず優しいお母さんになりたいと書き、先生に提出した。数日後、返却された作文を見て驚いた。私の書いた文章がすべて赤いペンで激しく打ち消され、余白に大きな字で「あなたには絶対に無理。だって私が許さないから」と書かれていた。先生の字ではない。それは、いつも私に優しく微笑みかけてくれる、お母さん自身の几帳面な字だった。