夏休みの宿題でコンクールに応募することになった。課題の文字は「希望」。私は新聞紙を敷き、墨汁をつけて半紙に向かった。何枚書いても納得がいかず、部屋中が黒く汚れた半紙でいっぱいになる。夜になり、ようやく満足のいく一枚が書けた。「希望」の文字が力強く書けている。筆を洗おうと立ち上がったとき、足元の失敗作に目が留まった。どの半紙にも「絶望」と書かれていた。