最後まで読まないで

放課後、友達と二人でカラオケに行った。採点機能を入れて、流行りの曲を交互に歌う。「やった、九十点だ!」楽しくてあっという間に時間が過ぎた。ふと、曲と曲の間の、誰もマイクを握っていない静かな時間にも、画面の音程バーが細かく上下して点数が加算されていることに気がついた。マイクはテーブルの上に置かれたままなのに。まるで、私たちの真ん中にいる誰かが、ずっと歌い続けているみたいに。