縁日ですくった金魚を、水槽で飼うことにした。「毎日エサをあげるのよ」と母に言われた。私が水槽の前に立つと、金魚は水面近くまで泳いできて、苦しそうに口をパクパクさせる。エサを欲しがっているのだと思い、私はついたくさんあげてしまった。数日後、金魚は動かなくなり水面に浮いていた。悲しむ私に「エサのやりすぎよ」と母は冷たく言い、床に落ちたままの水槽のプラグを拾い上げた。