学校からの帰り道、いつも同じ空き地に繋がれている茶色くて大きな犬がいる。とても大人しくて、私が頭を撫でても気持ちよさそうに目を細めるだけだ。ある日、その犬の首輪が外れていた。チャンスだと思った私は、誰にも見られないようにこっそり犬を連れて帰り自分の部屋に隠した。夜、母が部屋に入ってきて悲鳴を上げた。「あなた、どうしてこんな所に、知らないおじさんを連れ込んでいるの!」