最後まで読まないで

修学旅行の夜、旅館の部屋で友達と三人で布団を並べて寝ていた。消灯時間を過ぎても小声で話していたが、やがて一人、また一人と眠りに落ちた。静寂の中、規則正しいいびきが聞こえてくる。スースーという寝息とは違う、地を這うような低い大人の男のいびきだ。「誰かのお父さんが紛れ込んでるの?」と私は冗談めかして暗闇に呟いた。その瞬間、部屋に響いていた低いいびきは、急にピタリと止まった。