最後まで読まないで

一人暮らしのマンション。洗面所には私のお気に入りの水色の歯ブラシが置いてある。ある日、帰宅して歯を磨こうとすると、毛先が少し濡れていた。「朝、水をしっかり切らなかったかな」と気にせず磨いた。しかし翌日も、その翌日も毛先は湿っている。不審に思い、仕事に行くふりをして外の陰で待機していると、マンションの大家が合鍵で私の部屋を開け、中へ入っていくのが見えた。