学校帰りの夕暮れ時。私はいつも、開かずの踏切で長い貨物列車が通り過ぎるのを待っている。カンカンという赤い警報音が鳴り響く中、目の前を猛スピードで車両が駆け抜けていく。ふと、通り過ぎる窓の一つから、たくさんの青白い顔が私に向かって無表情で手招きをしているのが見えた。「こっちへおいで」という声が頭に響く。ハッとして気がつくと、私は下りた遮断機の内側に立っていた。