冬の朝、登校しようと手袋をはめた。左手はすんなり入ったが、右は親指の位置が合わなくてうまくはめられない。「もう、急いでるのに」よく見ると、右用ではなくなぜかもう一つの左用だった。急いで引き出しから自分の右用を探し出し、家を飛び出した。学校に着いてから、ふと違和感に気づいた。私がさっき間違えてはめようとした、あの二つ目の左用の手袋は、一体誰のものだったのだろう。