明日は担任の先生の家庭訪問。お母さんが朝から張り切って家の中を大掃除している。「先生にお出しするお茶菓子、これじゃあ安っぽく見えるかしら?」お母さんは普段は絶対に開けない奥の仏間のふすままで大きく開け放ち、掃除機をかけ始めた。「お母さん、そこにはお父さんがいるから絶対に開けちゃダメって言ってたのに」お母さんはゆっくりと振り返り、青ざめた顔で言った。「だからよ。お父さんが、いなくなってるの」