最後まで読まないで

家族で花火大会に行った。河川敷にシートを敷き、夜空に大きな花火が打ち上がるのを待つ。ドーンという腹の底に響く音と共に、色鮮やかな光の花が夜空に咲き乱れた。「わあ、綺麗だね!」私が歓声を上げると、隣に座る妹はうつむいたままガタガタと震えていた。「どうしたの? 音が怖いの?」「ううん……」妹は空を指差して、泣きそうな声で答えた。「あの中で燃えてる人たち、熱くないのかな」