最後まで読まないで

朝、学校に行く準備をしていると、片方の靴下が見つからない。「お母さん、私の赤い靴下知らない?」「洗濯カゴに入ってるんじゃない?」家中を探してみたが、どこにもない。仕方なく別の靴下を履いて家を出た。放課後、クラスで一番無口な男子の筆箱が床に落ちた。拾ってあげようと机の下へ手を伸ばし、私は息を呑んだ。彼のズボンの裾から、私の赤い靴下が覗いていた。