友達と駅前で待ち合わせをしていた。時間を過ぎても彼女は来ない。心配になって電話をかけると、すぐに繋がった。「ごめん、今駅のトイレにいるんだけど……」彼女の声は小刻みに震えている。「どうしたの? 具合悪いの?」「ううん。個室から出ようとしたら、ドアの前にずっと誰かが立ってて、怖くて出られないの」私は駅のトイレに駆け込み、一番奥の個室のドアを力一杯叩いた。「早く出てきなよ、遅刻だよ!」