友達と話題のホラー映画を見に行った。呪われた館から逃げ出す物語だ。スクリーンに映る怪異の姿に、客席からは何度も悲鳴が上がる。「全然怖くないね」と私がポップコーンを食べながら言うと、隣の友達も「そうだね、作り物感がすごいし」と笑った。映画が終わり、館内がパッと明るくなった。私たちは立ち上がり、足早に出口へ向かう。スクリーンの中の登場人物たちが、私たちを指差して悲鳴を上げているのを背にして。